The Fault in Our Stars(2014)

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【あらすじ】
末期ガンに侵された17歳のヘイゼル。
幸い自分に合った抗ガン剤が見つかり小康状態を保ってはいるが、酸素ボンベを手放せず、鬱々とした日々を過ごす。
そんなある日、母フラニーの勧めでガン患者のサポートグループに渋々参加すると、そこで骨肉種を患った18歳のオーガスタス(ガス)と出会う。
片足が義足になってもユーモアを忘れない彼とお互いのことを話し合えば、2人が惹かれ合うのに時間は要らない。


ヘイゼルの大好きな小説『大いなる痛み』を読んだガスは、唐突な結末の"その後"を知りたいという願いを彼女と共有する。
ヘイゼルが作者ピーター・ヴァンホーテン宛てに手紙を書いても梨の礫だったことを踏まえ、考えついたのは、彼の秘書宛てにメールを送ること。
結果、見事ヴァンホーテンからの返信を受け取り、ヘイゼルを飛び上がらせる。
念願叶ってヴァンホーテンのアドレスに質問を送ったヘイゼルは、彼の住むアムステルダムでなら会ってもいいという旨の返信をもらい、また飛び上がる。
が、費用と医療体制の問題で渡航は困難であると分かり、肩を落としていたところへ、またもガスから助け舟。
彼が"ウィッシュ"(難病の子供の願いを一つだけ叶えてくれる財団の企画)の権利を使ってくれたため、一緒にアムステルダムへ行けることになる。

その後、ヘイゼルは肺水腫で緊急入院する事態となり、自分がいつ爆発するとも分からない"爆弾"であることを改めて思い知らされる。
ガスを遠ざけ、彼の愛の言葉にも"友達"の関係を譲らない。
アムステルダム行きも諦めるが、両親が問題解決に骨を折ってくれたおかげで、一転実現に漕ぎ着ける。

フラニー同伴でアムステルダムにやってきたヘイゼルとガス。
高級レストランで夢のようなディナーを楽しみ、翌日いよいよヴァンホーテン宅へ。
秘書のリーダヴァイには歓迎されるが、彼女に世捨て人のような風体の作家が言い放った言葉は、「追い返せ」。
それでもこのまたとない機会、ヘイゼルは怯まず質問を投げかけるが、まともな答えは何一つ返ってこない。
それどころか病気のことで心無い言葉を浴びせられ、ガスとともにその場を飛び出す。
追って来たリーダヴァイの案内でアンネの家を見学に行くと、過酷な状況でも最後まで希望を失わなかった少女の人生に触れ、初めてガスとキス。
そして、「愛してる」の言葉を交わし、一夜をともにする。
しかし翌朝、ガスはヘイゼルを散歩に連れ出し、重い事実を打ち明ける。
それは、少し前の検査で、ガンの再発と転移が判明していたこと。

帰国後、ガスは化学療法を始めるも、それは次第に体を蝕み、入院生活は彼から持ち前のユーモアや勇敢さまで奪っていく。
自分の存在や人生の意味に悲観的になるも、ヘイゼルに「私があなたを愛してる。ずっと忘れない」と勇気づけられ、気力を取り戻す。
悪くなる一方だった体調がもち直したある日、ヘイゼルと網膜芽細胞腫で両目を失った友達のアイザックを教会に呼び出すと、始めたのは自分の"生前葬"。
2人に頼んでおいた弔辞をアイザックが言い終えると、「次は君の番」とヘイゼルを促し、登壇したヘイゼルは、用意した弔辞を読み始める。

ヘイゼル・グレース・ランカスターです。
オーガスタスは悲恋の相手でした。
私たちはすばらしい恋をしました。
語り出したとたん号泣してしまうでしょう。
私たちの恋物語は、私たちと共に死ぬ運命にあります。
私が彼に弔辞を頼みたかった。
他にいないから。
ラブストーリーは語れないので、数学の話をします。
数学者じゃないけど知ってることがあります。
0と1の間には無限に数字があって、0.1 0.12 0.112…と無限に続くんです。
0と2の間にはもっと大きな"無限"があって、0と100万の間ならもっと。
無限に大小があることを教えてくれたのは、私たちの大好きだった作家です。
与えられた以上の数を、私は手に入れたい。
それにもちろん、ガスにももっと生きてほしい。
でもね、大好きなガス。
私はすごく感謝してるよ。
小さな無限に。
あなたは"永遠"をくれた。
限られた日々の中に。
そのことを私は永久に感謝します。
すごく愛してる。


それから8日後、ガスはICUで息を引き取る。
そしてガスの葬儀の日。
ヘイゼルは用意した弔辞は読まず、残された人たちのため、"最後までユーモアと勇敢さを持ち続けた彼"を語る。
一方で、いきなり現れたヴァンホーテンから押し付けられたのは、一枚の手紙。
アイザックから、ガスが最後の数日でヴァンホーテンとやり取りをして書いた手紙だと知らされ、それを開く。

ヴァンホーテン様。
俺は善人だけど文章がヘタ、あんたは最悪だけどいい作家。
いいコンビになれる。
頼み事なんてしたくないけど、ヒマそうだからヘイゼルへの弔辞を添削してほしい。
彼女から頼まれたんだけど、うまく書けなくて。
人は皆記憶に残りたがる。
でもヘイゼルは違う。
真実を知ってる。
100万人の愛より1人の愛を求めて、手に入れた。
広くはないけど深く愛された。
それって最高だろ。
彼女が倒れた時、俺は自分が死ぬことを言いたくなかった。
ICUに忍び込んで10分くらいそばにいたんだ。
目を閉じて青白かったけど、手はいつもと同じだった。
温かくてネイルはブルーブラック。
その手を握って、俺たちのいない世界を想像した。
何の価値もない世界だ。
彼女はきれいなんだ。
いくら見ても飽きない。
明らかに俺より頭がいいし、温かいユーモアの持ち主。
彼女が大好きだ。
彼女を愛せて幸せだよ、ヴァンホーテン。
生きてれば傷つくこともあるけど、その相手は選べる。
自分の選択には満足だ。
彼女もそうだといいな。
OK? ヘイゼル・グレース。





【感想】
切ないけど、明日を生きていく力をくれるような素敵な映画だったわぁ(*´ー`*)
あらすじでは書き切れないところに、いっぱい素敵なシーンが隠れてるし。
もし映画館で見てたら、席を立てずにエンドロールを最後まで見てたでしょうね。
たぶん、10年後に見ても色褪せない良作 だと思うわ。
それだけに、ネタバレのあらすじなんて書くのは無粋かと思ったけど、なんかもう書かずにいられなくて。
感想を全部書こうと思ったら、どっちみち 物語の核心 に触れちゃうし。

ガンや難病をストーリーに組み込んだ恋愛ものは多いけど、単なる お涙頂戴 になりがちだから、ワタシも最初は懐疑的だったの。
でもこの映画は、病気や死を殊更に感動的にも悲観的にも仕上げてないし、ひたすらに現実的 なのよ。
そのへんは、原作者のジョン・グリーンが実在のガン患者の少女から影響を受けて執筆したからかしら。
とにかく、物語のさわりだけ知って敬遠したらもったいない作品だわ。

10代の瑞々しい恋 がストレートに描かれてて、単に恋愛ものとして見てもすごく楽しめると思うわ。
2人のメールのやり取りや合言葉の"OK"、電話が鳴るのを待つ表情…… なんなのこの胸がキュンキュン(死語)する感じ!(*゚∀゚)=3
脚本もさることながら、きっとヘイゼル役シャイリーン・ウッドリーとガス役アンセル・エルゴートの演技を褒めるべきよね。
幸せなシーンも悲しいシーンも、2人の 等身大の演技 は、見る者の心を掴んで離さなかったもの。

シャイリーン・ウッドリーは、ワタシは映画『ファミリー・ツリー』で見たって程度。
『The O.C.』のケイトリン・クーパー(幼少期)役 って言われても覚えてないけど、子役からやってるから演技経験は豊富なのね。
アンセル・エルゴートはほぼ初見だけど、不思議な魅力のある子ね。
まだ若くて出演作も少ないから、擦れてない感じ が今回の役にハマってたわ。
他の作品で見たらどうかは分からないけど、これから注目しておかなきゃね!(`・ω・´)

主演の2人の他で存在感を見せつけたのは、ヴァンホーテン役ウィレム・デフォー ね。
本気でムカつくほどに上手かったわw
最後で明らかになったけど、『大いなる痛み』の登場人物アンナと同じ白血病で8歳の娘を亡くしてて、そのせいであんな 偏狭な人間 になっちゃったのね。
葬儀のシーンでの再登場はまったくの予想外だったけど、間違いなくこの物語のキーパーソンだわ。

ところで、『きっと、星のせいじゃない。』 っていう邦題の話。
原題の『The Fault in Our Stars』とは逆になるから、その意味を図りかねてたんだけど、もう一度映画を見返してみて、思うところがあったわ。
それは、わざと逆のことを言って本意を強調する "反語法" なんじゃないかってこと。
劇中で、ヘイゼルは自分を含めたガン患者の苦境を茶化すように反語を使ってたし、ガスからヘイゼルへのメールは反語表現ばっかりだったわw
ヘイゼルと父マイケルの間でもそういう会話があったけど、明らかに、逆のことを言ってるのを相手も分かってるってことを分かって言ってる のよね。(ややこしいわw)
そういう言い回しが通じるほど、近しい間柄だってことも分かるわ。

ちなみに、原題の『The Fault in Our Stars』は、シェイクスピアの悲劇『ジュリアス・シーザー』の一文をもじってるんですって。
「The fault, dear Brutus, is not in our stars. 」
ちなみにちなみに、原作小説の日本語版は、『さよならを待つふたりのために』っていう邦題が付けられてるんだけど、これはいただけないわね…(´Д`;)

最後に、劇中やエンディングの音楽 も良かったわぁ。
勢いでサントラを買っちゃいそうになったけど、未公開シーン集 が入ってるっていうブルーレイも安いし、ただいま迷い中。



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コメント

  1. Suisho | -

    きっと星のせいじゃない

    こんばんわ。
    命に限りがあったりするテーマは、苦手で観ないけど、ファミリーツリーの子が出てるし録画して、しばらくほっておいたけど、先週観たら、、、、もう大変! 見ごたえありました。
    出会った頃にヘイゼルが「人は皆、死ぬんだよ」と、力強く言った事、すごく重い。。現実的な言葉使い。
    期待しないで見始めたけど、良い意味で期待外れ。
    ウイリアム デホーが出てきたとき、なんで??と、思わされた
    けど、最後に見事、締めくくってくれました。
    Rickyさんの、ネタバレあらすじ最高、画面がよみがえった。

    ( 19:21 )

  2. Ricky247 | -

    Suisho さん

    あら、Suishoさんにはタイムリーな記事になったのね。
    実を言うと、1か月くらい寝かせてた記事なんだけど、ワタシは今でもまだ映画の余韻が残ってる感じよ。
    感動した勢いで書いたあらすじと感想だから、今回UPするにあたって手直ししてみたけど、ちゃんと書けてたらうれしいわ。

    「私は爆弾なの。ある日爆発して周りを壊滅させる。せめて被害は最小限に留めないと」だなんて、ヘイゼルは自分の死よりもそれによって回りが苦しむことを心配しちゃうような優しい子なのね。
    「限られた時間の中にも無限がある」って言葉も胸に刺さったわ。
    ガスのいない世界はつらいでしょうけど、精一杯自分の人生を生き抜くのよ!ヽ(`・ω・´)ノ

    ワタシの想像だけど、タイトルや日本版の予告映像なんかの事前情報だけで食わず嫌いしてる人も多そうだわ。
    未見の人にネタバレするわけにはいかないから、とりあえず見てもらうしかないわね。
    ってことで、いっしょに周りの人にオススメしていきましょ!ヽ(´ー`)人(´∇`)ノ

    ( 23:31 )

  3. |

    管理人のみ閲覧できます

    このコメントは管理人のみ閲覧できます

    ( 00:22 )

  4. Ricky247 | -

    Suisho さん

    個人的な思いも包み込んでくれる、とっても懐の深い映画ね。
    ワタシも、生きていることを当たり前と思わず感謝しなきゃいけないって気持ちになったわ。

    > Ps アメリカンアイドル気になりYouTubeで観ちゃった

    きゃーネタバレは勘弁して!(∩゚д゚)アーアーきこえなーい

    ( 01:32 )

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