【ラスト3話】ブレイキング・バッド5-14「オジマンディアス」
Ozymandias


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【あらすじ】
かつてウォルターとジェシーが初めてmethを作った荒野。
ジャック一味の銃撃が止み、ハンクは被弾した自分の左脚と動かなくなったゴメスを見やる。
ゴメスのショットガンまで数メートル、必死に体を引きずって行くが、やっと届いた手をジャックに押さえられ、DEAのバッジも見られて万事休す。
トッドに車から降ろしてもらったウォルターは、ジャックに8,000万ドルが埋まっていることを明かし、引き換えにハンクを見逃すよう懇願。
が、ハンクが命乞いの代わりに「やれよ」と言い終わる前に、ジャックはためらいもなく引き鉄を引く。


義弟の死に倒れ伏して泣くウォルターは放っておき、ジャックは手下に座標の示す場所を掘らせると、難なく樽に詰まった札束の山を発見。
7つの樽を掘り出したあとの穴は、DEA捜査官2人の遺体を埋めるのに丁度いい。
不平を言う手下を制しつつ、樽1つ(1,100万ドル)だけは返すと、トッドの尊敬に免じてウォルターを生かしたまま去ろうとするが、彼に「ピンクマンは?」と呼び止められる。
車の下に隠れていたところをウォルターに気付かれたジェシーは、引きずり出されて銃を突き付けられ、思わず天を仰ぐ。
が、そこでトッドが割って入り、連れて帰ってDEAに話したことを吐かせた上で殺す、という安全策を提案。
それを承諾したウォルターは、連れて行かれるジェシーに、とどめの一撃を放つ。
「ジェーンを見殺しにした。部屋に行ったが黙って見てた。彼女が息ができずに死ぬところを。助けられたが見殺しにした」

ジャック一味がジェシーを連れて消えた後、ウォルターは家族のもとへ帰るべく車を走らせるも、ほどなくしてガス欠に見舞われる。
車体を見てみれば、タンクには銃撃戦で開いたらしき穴。
果てしない荒野を樽を転がしながら歩き、やっと辿り着いた先住民の家で、老人からトラックを売ってもらう。

洗車場でウォルターの身を案じるスカイラー。
そこへ不意にマリーが現れ、ハンクがウォルターを逮捕したことを告げられる。
その一方で「姉さんを支えるわ」と手を差し伸べられるが、条件は例の"告白"ビデオを渡すこと、そしてジュニアにすべてを話すこと。

手酷い拷問を受け、洗いざらい自白したジェシー。
トッドに監禁場所から連れ出され、終わりを予期して必死に命乞いをするが、連れて来られたのは彼の新しいラボ。
腰にワイヤーを繋がれ、柱にはアンドレアとブロックを隠し撮りした写真。
自分が置かれた状況を理解するや、トッドから「始めよう」と声がかかる。

ジュニアに向き合ったスカイラーは、断腸の思いで事実を明かすが、にわかには信じがたい話に息子の激しい反発を買う。
車中で「母さんも知ってて協力したなら父さんの共犯じゃないか」と責められつつ家に帰りつくと、見知らぬトラックに荷物を積み込むウォルターの姿が。
とにかく荷物をまとめるよう家族に促すウォルターだったが、スカイラーから「ハンクはどこなの?」と問い詰められて答えに窮する。
答えの代わりに、1,100万ドルでやり直そうと持ちかけるも、「ハンクを殺したのね」と見抜かれ、遂には刃物を突きつけられて「今すぐ出てって」と迫られる。
手を切りつけられたことで揉み合いに発展すると、割って入ったジュニアに激しい敵意を向けられ、挙げ句に警察に通報されたことに呆然自失。
我に返ると、ホリーを抱えて家を飛び出し、スカイラーが追いかけてくるのを振り切って車を出す。

ホワイト家に誘拐事件の捜査班が集まる中、電話のベルが鳴る。
電話口のウォルターは、「警察はいないな?」と念を押した上で、スカイラーを責め始める。
「お前はロクなことをしない。お前のせいだ。言うことを聞かないから。忘れたのか?私に逆らうとどうなるか警告したはずだ。分かってただろ。出来の悪い頭を使ってよく考えろ。お前は私を信じず、家族のためなのに感謝すらせず、"ウォルターお願いやめて。こんなことダメよ。それは犯罪だわ"。お前はメソメソ文句ばかり、いつも私の足を引っ張った。全部私がやったんだ。そして今度は私のことを息子にバラした。何度も言ったはずだ。絶対に秘密を守れと。救いようのないバカだ。あきれたよ。お前には何の権利もない。私の仕事に口出しするな。どうせ何も知らないだろ。私一人で築いた。何もかもな。よく覚えておけ。余計なマネをするとハンクと同じ運命だ。彼には二度と会えない。私に逆らった。家族でも関係ない。肝に銘じておけ」
ウォルターの意図を汲んだスカイラーは、話を合わせつつ、「ホリーに会いたいの。だからお願い、帰ってきて」と願うも、「まだやることがある」そう言って電話は切れる。

ホリーを消防署に置いてきたウォルターは、荷物と樽を脇に置き、道端に腰を下ろす。
しばらくして現われたのは、"人消し屋"の車。
その車に乗り込むと、家族や住み慣れた土地に思いを残しながら、今までの人生に別れを告げる。


【感想】
ひたすら悲しくて、ひたすら胸が痛いわ…。
もう行き着くところまで行っちゃった感じね。
すべて家族のためだったのに、その家族を失ったウォルターに何が残ったのかしら…。
「まだやることがある」 っていったい…?

とうとうハンクが殺されちゃったわ。
ウォルターに促されても命乞いすることはなくて、最後まで ハンクはハンク だったわね。
ハンクが言ってたとおり、ジャックの腹は決まってたんでしょうから、命乞いしても無駄だったと思うけど。
ウォルターとは敵同士になっちゃったけど、必死にジャックを止めようとする姿に、"家族" だったことを最後に思い出してくれたことを願うわ。
あとは、残されたマリーの精神がもつかどうか…。

人が変わっちゃったウォルターだけど、スカイラーを庇って すべての罪を被ろうとする姿 には涙が出たわ。
昔のウォルターは完全に消えたわけじゃないのよね。
スカイラーには包丁で切り付けられ、ジュニアには憎しみの目を向けられて、相当なショックだったはずなのに。
とは言え、ホリーを連れ出した時点ではどうするつもりだったのかしら。
単純にホリーだけは離したくなかった?
それとも、あとで家族の再会をするための"エサ"?
何にしろ、結局はホリーの 「ママ…」 っていう言葉で思い直したってことよね。

ジェシーはとりあえず2度命拾いしたわね。
ウォルターに見つかった時は、一瞬でも彼に助けてもらえると思ったかしら。
結局はトッドの提案に救われて、ウォルターには助けてもらうどころか、ジェーンの件で傷をえぐられただけ だったけど。
拷問で全部吐かされた後は、今度こそ死を覚悟したでしょうね。
でも、待ってたのは死よりつらい 生き地獄 …。
まだ、ガスの時の"生き地獄"の方がよかったと思えるレベルよね。
トッドはやっぱり 恐ろしい奴 だわ。

さあ、残りは2話 よ!

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コメント

  1. リタミツコ | R3CmE9q6

    S5Ep14 観ました

    うわ!ジェシーはトッドの虜囚状態に?!
    他にもいろいろ言うことがてんこ盛りな今エピですが、今後につながりそうな“驚き”から、コメントを始めてみました。
    最後の最後に、ジェシーがこんな絶望に突き落とされるとは…。
    願わくば、彼とウォルターの友情が復活して(無理か ;;;)彼が絶望的状況から救われることを願います@切実

    そして、ああ、ハンク!@涙
    イノシシの強運も、ついに尽きたか@涙
    そしてゴメスも…。紆余曲折あったけれど、彼は最後までハンクのいい相棒でしたね。
    彼ら2人の死を見て、このTVシリーズは本当に終盤なのだということを、ひしひし実感しました。
    ハンクは最後、応援なしに荒野に来てしまったのは詰めが甘かったけれど、終盤まで捜査官としての冴えっぷりはすごかったですね。
    好敵手なくして、面白い物語なし…という意味で、主人公の義弟(家族)にして、途中までは潜在的な敵/後半は表立って敵、というハンクのキャラこそが、この物語のキモでした。
    最後にハンクが「お前ほどの頭のいい男が…」と言ったのは、ウォルターのキャラを言い得て妙でした。
    ウォルターは、頭が抜群にいい人間なんだけれど、どこかズレていて、どこかで現実が見えていなくて、どこかでボタンを掛け違ってしまう。
    それが常にBBのトラブル(視聴者にとってのサスペンス)の源でしたね。

    …なーんて、いっちょまえに考察しつつ、私、家を飛び出したウォルターが後半でスカイラーにかけた電話、最初、真意に気づかなくて、「いやー、ウォルター、キレてるな~」なんて思いながら見ていたんですよ。違いましたね@汗
    警察が聞いていることを見越して、スカイラーを救おうとしたんですね ;;;

    そして、ああ!(今回は、ああ!ばっかり)ジュニア!
    ここまで無垢だった君が!…しかし、あれはお母さんと叔母さんが悪いですよね。
    いきなりすべて打ち明けるなんて、ショックが大きすぎます。
    それにしても、最後、夫婦乱闘の末に、ジュニアが警察に電話するのは、哀しかったな。
    すべて、家族のためと思ってやってきたウォルターの胸のうちを思うと切なすぎます。

    エピソードタイトル「オジマンディアス」って何のことかと思って検索したら、イギリスのロマン派詩人シェリーの作品題なのですね。

    台座には記されている
    「我が名はオジマンディアス 王の中の王
    全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ」

    BBにおけるオジマンディアスは、ハイゼンベルグことウォルターだったのですね…。

    うわーん、あと2話(リタミツコにとって)ですよ!
    どうしましょう、Ricky247さん?!(って相談されても困る…)

    ( 21:09 [Edit] )

  2. Ricky247 | -

    リタミツコ さん

    > うわ!ジェシーはトッドの虜囚状態に?!
    > 他にもいろいろ言うことがてんこ盛りな今エピですが、今後につながりそうな“驚き”から、コメントを始めてみました。
    > 最後の最後に、ジェシーがこんな絶望に突き落とされるとは…。
    > 願わくば、彼とウォルターの友情が復活して(無理か ;;;)彼が絶望的状況から救われることを願います@切実

    今回はほんとにてんこ盛りよね!
    エミー賞の脚本賞獲ってるのも納得のクオリティだわ。
    ジェシーはハンク側に回って、やっとウォルターに勝てると思ってたんでしょうけど、結果は最悪だわね。
    アンドレアとブロックを人質にされて、自殺すらできない状態だもの。
    ウォルターとの友情復活に期待する気持ち、分かるわぁ~。

    > そして、ああ、ハンク!@涙
    > イノシシの強運も、ついに尽きたか@涙
    > そしてゴメスも…。紆余曲折あったけれど、彼は最後までハンクのいい相棒でしたね。
    > 彼ら2人の死を見て、このTVシリーズは本当に終盤なのだということを、ひしひし実感しました。
    > ハンクは最後、応援なしに荒野に来てしまったのは詰めが甘かったけれど、終盤まで捜査官としての冴えっぷりはすごかったですね。
    > 好敵手なくして、面白い物語なし…という意味で、主人公の義弟(家族)にして、途中までは潜在的な敵/後半は表立って敵、というハンクのキャラこそが、この物語のキモでした。
    > 最後にハンクが「お前ほどの頭のいい男が…」と言ったのは、ウォルターのキャラを言い得て妙でした。
    > ウォルターは、頭が抜群にいい人間なんだけれど、どこかズレていて、どこかで現実が見えていなくて、どこかでボタンを掛け違ってしまう。
    > それが常にBBのトラブル(視聴者にとってのサスペンス)の源でしたね。

    ウォルターが生き残ることが分かってた以上、ハンクの死は避けられないことだったけど、やっぱりつらいわね…。
    とは言え、リタミツコさんの言うとおり、この物語をスリリングで面白いものにしてくれた最大の功労者。
    ハイゼンベルク=ウォルターだと気付くまでの展開や、ガレージでのウォルターとの対峙は忘れられないわ。
    タイプはまったく違うのに、なんだか気が合う義理の兄と弟のコンビを見てるのが好きだったの。
    最後のハンクのセリフも、ウォルターへの尊敬と愛情、だからこその怒りや憎しみが見えて、深い一言よね。

    > …なーんて、いっちょまえに考察しつつ、私、家を飛び出したウォルターが後半でスカイラーにかけた電話、最初、真意に気づかなくて、「いやー、ウォルター、キレてるな~」なんて思いながら見ていたんですよ。違いましたね@汗
    > 警察が聞いていることを見越して、スカイラーを救おうとしたんですね ;;;

    あのリタミツコさんを騙すなんて、ウォルターやるわね!
    おまけに、あの場にいた刑事たちも騙したんだからすごいわ!
    スカイラーだけがウォルターの真意に気付いたことに、夫婦の絆っていうか経験値を感じて、なんだかグッときちゃったわぁ。

    > そして、ああ!(今回は、ああ!ばっかり)ジュニア!
    > ここまで無垢だった君が!…しかし、あれはお母さんと叔母さんが悪いですよね。
    > いきなりすべて打ち明けるなんて、ショックが大きすぎます。
    > それにしても、最後、夫婦乱闘の末に、ジュニアが警察に電話するのは、哀しかったな。
    > すべて、家族のためと思ってやってきたウォルターの胸のうちを思うと切なすぎます。

    スカイラーもマリーもジュニアの気持ちをないがしろにしすぎよね~
    夫婦の間だけじゃなく、姉妹の間のいざこざにまで巻き込まれて、ジュニアってほんとに不憫な子…。
    夫婦乱闘シーンは、ウォルターの悲しい顔を見てこっちまで苦しくなっちゃったわね。
    ああいう場面になったら、息子は母親の方に与してしまうものなのかもしれないわ。
    そう、男はみんなマザコンなのよ…。

    > エピソードタイトル「オジマンディアス」って何のことかと思って検索したら、イギリスのロマン派詩人シェリーの作品題なのですね。
    >
    > 台座には記されている
    > 「我が名はオジマンディアス 王の中の王
    > 全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ」
    >
    > BBにおけるオジマンディアスは、ハイゼンベルグことウォルターだったのですね…。

    はぁ、今回のタイトルはそういう意味だったのね。
    (*._.)φ))メモメモ(使いどころ無し)
    このドラマって凝ったタイトルが多くて、結局意味が分からないのも結構あったわよねw

    > うわーん、あと2話(リタミツコにとって)ですよ!
    > どうしましょう、Ricky247さん?!(って相談されても困る…)

    まだ2話も残ってるなんて羨ましい!
    どうしましょうって、ワタシにちょうだい!(って言われても困る…)

    ( 00:45 )

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